鬼おどし。

節分の日に、鬼を脅すため軒先に立てた飾り物です。

地域によって多少違うようですが、水見色のお母さんに聞いたお話です。

ちょっと長いですが、鬼おどしをあまり知らない人にとっては興味深いと思うので、よかったら読んでみてください。

 

鬼おどしは家の表に飾るもの、家の玄関に飾るもの2種類があるそうです。

 

まず、家の表に飾る鬼おどし。

家の表にある木に、お茶刈りで使う竹で編んだかご、茶ビクを吊るします。

その茶ビクの網目には、柊、香花、メザシを刺します。

 

そして家の入り口。

長さにして10cm足らずの細い竹の枝を用意します。

その竹を半分に割り、その間に香花とメザシを刺します。

これを家の入り口という入り口、全てに縛り付けておいて置きます。

きらくには5箇所入り口があるので、きらくだったら5箇所縛り付けます。

 

なぜ柊、香花、メザシなのか?

柊は、トゲトゲしていて、トゲが痛くて鬼が嫌いだから。

香花は、鬼が臭いが嫌いだから。

魚は生臭くて、鬼が嫌だから。

全ては、鬼が家にやって来ても、逃げていくようにおいておくのです。

 

そして忘れてはいけないお豆。

昔は農家の人たちは家で大豆を収穫していました。

そのお豆を家にある囲炉裏で炒って、今もやるように家の外と中にまいていたそうです。

今は炒ったお豆を買いますが、昔はそのあたりも違うのですね。

 

最後にもう一つ。

囲炉裏では先ほどの香花も炙るそうです。

そしてその香花を、お母さんが子供たちの体の周りを当てておまじないをします。

「健康でいられますように」、「勉強をしっかりするのよ」といろんなことを祈願してくれるそうです。

 

家庭での実物の写真がないのが、残念!

写真は、最後のお話のところを田舎時間の体験でやったときの写真です。

 

今週の木曜日には、鬼おどしづくりの体験もしますので、よかったら参加してみてください~。

作成する鬼おどしは、上の話のものとはちょっと違った形になります。

詳しくはイベント案内をご確認くださいね。

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